昨今のJR東日本では、通勤〇〇と呼ばれる種別が怒涛の勢いで、廃止されている。
東海道線、総武快速線、京葉線、宇都宮線、高崎線、常磐快速線、いずれの路線も以前は通勤快速が存在した路線だ。
しかし、現在、それらの路線では、通勤快速どころか、その路線の快速列車的な位置づけの列車も廃止されている。
(例:各路線の通勤快速など)
しかしそんな中で、未だにそれら関係の列車が廃止されない路線がある。
中央線と埼京線だ。
この2つの路線は他のJR首都圏の路線と比べて何が違うのだろうか?
今回は、中央線を例に解説していく。
1、快速線速すぎ問題
特別快速や通勤快速が廃止された理由として、恐らくこれが9割を占めるだろう。
これは、特別快速や通勤快速が廃止されたどの路線にも共通するからだ。
東海道線を例にしてみよう。
東海道線は、小田急線や京急線、東急線など複数の他社私鉄とライバル関係にある。
そして、東海道線の普通列車は、なんとほとんどの小田急ロマンスカーよりも速く、東京と小田原、藤沢を結ぶ。
更には東海道線には、快速アクティーや通勤快速、湘南新宿ラインの特別快速が走っていた。
ロマンスカーよりも速い列車を追加料金無しで走らせていたのだ。
しかも、快速の弊害により、通過駅の利便性が下がる。
それならば、JR東日本としては速く移動したいお客さんは追加料金を払って特急に乗ってもらえばいいとしたのだろう。
普通列車を増発しようとしたわけだ。
(東海道線の場合は辻堂などの利用客が多い駅への利便性を上げたかったのだろう)
唯一の例外は京葉線だ。
京葉線は、ライバル路線が少ないどこか、そもそも各駅停車はそこまで速いわけではない。
私も通勤時間帯の京葉線の快速・通勤快速の復活を望んでいる。
2,一方中央線は?
中央線の場合、既におわかりかと思うが快速という名前の各駅停車である。
これでは、ライバルの京王線に勝つことができない。
そこで、中央線の場合は、特別快速や通勤快速が生き残っているのだ。
また、中央線の場合、特急の混雑が激しく、近距離移動に向かないのだろう。
3,結論
中央線の特別快速や通勤快速は、京王が遅くならない限り廃止されることはないだろう。
私も快速列車の廃止は残念ではあるが、時代の流れを考えてもしょうがないだろう。